リサイクルインクを使うとインク残量があるのに色が出なくなる?

ジェットインクプリンタを何百回、何千回も使って印刷しているとインクが切れてしまうので新しいインクと交換する必要があります。

通常、プリンタのインクを購入しようと思った場合はメーカー保証されている純正インクを購入することになるのですが価格が非常に高いです。そんなことから、なるべく安くインクを手に入れるために純正インクではなくリサイクルインクを購入する人も多いです。

ただ、リサイクルインクは純正インクと比べると障害発生率が高くなっているので、インク残量があるのに色が出なくなった。
といったトラブルが起きやすいと言われているので使用するのをためらっているという人もいるでしょう。

しかし不具合の発生率は純正品でも1%の可能性があり、リサイクルインクの発生率も1~3%とそこまで大きな差はありません。
ですので、プリンタに不具合が起こるのはリサイクルインクだからという原因だけではありません。

リサイクルインクを使うと不具合が発生するというよりも、その他の原因が理由で不具合が起こっていることも十分あり得ます。

インク残量があるのに色が出なくなったときの対処法

インク残量があるのに色が出なくなったときは以下の原因が考えられます。

・印字ヘッド(ノズル)が目詰まりを起こしている
・印字ヘッド(ノズル)の不具合
・インクカートリッジに貼られているテープが完全に剥がれていない

印字ヘッドとは用紙に文字や画像をつけるための大切な部分のことです。長いあいだプリンタを使っていないと、この印字ヘッドの隙間にインクが詰まって出なくなります。このことを目詰まりと言います。

目詰まりを起こしてしまった場合、【ヘッドクリーニング】を行ってから【目詰まりパターン印刷(ノズルチェックパターン、セルフテストとも呼びます)】を行う必要があります。これらの操作はプリンタによって違うので説明書を読みながら行いましょう。

1回では解消されないこともあるので、最低でも4回はヘッドクリーニングと目詰まりパターン印刷を繰り返してください。もしそれでも改善されない場合は一度、プリンタの電源を切って一晩以上経った後で再度、印刷してみてください。
※ヘッドクリーニングは大量のインクを消費する事が多いので、必要以上に何回もヘッドクリーニングを行ってしまうと、インク切れを起こしてしまいますので注意してください。

それでも印刷できない場合は、印字ヘッドが損傷しているか寿命が来た可能性が高いです。印字ヘッドに不具合が発生した場合は、プリンタのメーカーに問い合わせて修理してもらうしかありません。

また、インクカートリッジの中にはテープを剥がしてから使用するタイプもあります。テープが完全に剥がれずついたまま使用していると、空気穴を塞いでしまってインクが正常に出ないことがあります。したがってインクカートリッジにテープが残っていないか確認しましょう。

このようにインク残量があるのに色が出なくなったときの原因はさまざまです。一概にリサイクルインクが原因で不具合が起こっているわけではないので、定期的にプリンタ本体も掃除してあげると良いでしょう。